2006-01-29 Sun 22:36
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三谷幸喜原作の「十二人の優しい日本人」という芝居がwowowで放送された。自宅では見られないので、わざわざホテルで一泊。法廷ものの傑作とされる「十二人の怒れる男」のパロディである。
もし日本にも陪審員制度があったら、という設定のワンシチュエーションコメディ。「美人」とされる被告に陪審員達は誰しもが同情的で、一度は全員一致の無罪評決を得るのだが、陪審員2番の「話し合いましょう」のひと言で振り出しに。渋々席に戻った陪審員達は、2番に無罪の根拠を問われると、話をはぐらかすのに必死になる。だが審議が進むにつれ、ある証言から被告に対する有罪、しかも計画殺人ではないかという疑惑が……。十二人の陪審員達は有罪と無罪の狭間で翻弄され、考えが二転三転していくのである。 議論下手な日本人が裁判に参加するとこうなるぞ、という未来予想のような(実は昭和初期に陪審員制度があったらしいけど)作品。“本家”はヘンリー・ホンダが他の陪審員ひとり一人を納得させていくのに対して、こちらは意見が二転三転する。自分では意見を言わず、他人の話に相乗りする者、黙りを決め込む者、思うことがあっても言葉にできない者……「なぜ無罪だと思うんですか?」「ん~、感かなぁ」みたいな(笑)。 今、日本でも裁判員という制度が法制化され、数年後には笑っていられなくなるコメディです。さあ、このニッポンに、欧米型裁判制度が根付くのでしょうか? それはまた、別の話……森本レオ風です(笑)。 ……え? タイトル? なんでジンジャーエールかって? DVD借りて、観てくださ~い! スポンサーサイト
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